丹沢 蛭ヶ岳(1672.7m)、ミカゲ沢ノ頭(1421m)、臼ヶ岳(1640m)、金山谷ノ頭(1344m)、檜洞丸(1600m)、大笄(1510m)、小笄(1288m)、大杉丸(1168.6m) 2013年11月30日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 6:12 山の神(駐車場)−−6:21 ゲート−−7:09 林道を離れる−−7:24 地蔵尾根取付−−8:55 地蔵平(稜線)−−9:10 登山道−−9:56 蛭ヶ岳(休憩) 10:46−−11:11 ミカゲ沢ノ頭−−11:35 臼ヶ岳−−12:02 金山谷ノ頭−−12:17 源三尾根分岐−−12:57 檜洞丸(休憩) 13:29−−13:57 大笄−−14:22 小笄−−14:53 犬越路−−15:04 大杉丸−−15:11 犬越路−−15:41 道終点−−15:50 神ノ川ヒュッテ−−15:57 山の神(駐車場)

場所神奈川県相模原市緑区(旧津久井郡津久井町)/足柄上郡山北町
年月日2013年11月30日 日帰り
天候
山行種類ほぼ一般登山だが地蔵尾根のみバリエーション
交通手段マイカー
駐車場神ノ川ヒュッテ下(有料)もしくはその下の山の神(無料)に駐車場あり。早朝は路上を流れる水の凍結のため夏タイヤでは山の神までしか上れない
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無地蔵尾根下部は露岩混じりの急な尾根。途中にも露岩ある。
山頂の展望蛭ヶ岳のみ大展望。他は落葉樹林に覆われて展望はイマイチ
GPSトラックログ
(GPX形式)
ここをクリックしてダウンロード
コメント神ノ川ヒュッテを起点に地蔵尾根を利用して蛭ヶ岳〜檜洞丸〜犬越路を周回。登りは地蔵尾根を利用。バリエーションルートで道は薄いがフィックスロープ、目印多数で登りなら迷うことは無いだろう。水量は少なく尾根取り付きまでの渡渉は問題なし。地蔵平で稜線に出れば少しで登山道。あとはルートが長いだけで問題なし。蛭ヶ岳は広い山頂で立木皆無で北側以外は大展望が楽しめる。南ア前部はもちろん八ヶ岳のすぐ左側に穂高連峰の先端部も見える


ルート図。クリックで拡大


山の神駐車場 ここと少し先で水が凍結
有料駐車場 でかいトイレ
ゲート 大笄東鞍部に出る登山道入口
風巻ノ頭方面登山口 いくつかトンネルあり
最後の橋がえらく立派 林道カーブで左に入る
右下に簡易な案内図あり 沢沿いは源三尾根に「続く道
地蔵尾根へは沢を横断 堰堤で沢を横断。水量少ない
堰堤端で下に下る ステップで下れる
目印に従って堰堤下で折り返す 道が薄いが川原に出ればいい
ここで神之川河原に出る 広い神之川を溯上
歩きやすい所を適当に歩く ここだけ高巻きしたような
左から小さな沢が合流する個所が地蔵尾根入口 地蔵尾根入口
地蔵尾根入口 地蔵尾根入口より上流の神之川は川幅が狭まる
露岩を登る 道は薄いが目印多数あり
尾根に乗り傾斜が緩む ワイヤーが多数延びる木
ワイヤーが飲み込まれている 1110mより先は露岩混じりの急登(左から巻けるようだ)
傾斜が緩む 左から道が合流
1159m峰手前に小さな剣が立っている 1159m峰
また急登 樹林の隙間から見た檜洞丸
尾根東を巻きつつ登る個所あり 尾根に復帰
主稜線は近い 主稜線(地蔵平)に出た
こんな標識あり 1376m峰
鹿避け柵に沿って進む 鞍部で登山道が左から登場
たまに開けた場所あり
ブナ林を登る 標高1480m付近
標高1500m付近から見た西〜北の展望(クリックで拡大)
標高1500m付近から見た北の展望(クリックで拡大)
標高1550m付近。正面の太陽が眩しい 蛭ヶ岳は近い
蛭ヶ岳山頂と蛭ヶ岳山荘 山頂西側の広場。大展望!
蛭ヶ岳から見た東〜西の展望(クリックで拡大)
蛭ヶ岳から見た南アルプス(クリックで拡大)
蛭ヶ岳から見た穂高連峰
檜洞丸に向かう ブナが立ち枯れた尾根を下る
鎖があるが頼らなくても下れる ミカゲ沢ノ頭
臼ヶ岳の北の肩 鹿避け柵が続く
臼ヶ岳山頂(柵の中)
臼ヶ岳から見た蛭ヶ岳
ブナ林を緩やかに下る 神ノ川乗越(1250m鞍部)
神ノ川乗越(1250m鞍部) 1300m付近
金山谷ノ頭 臼ヶ岳
崩壊地のう回路 崩壊地のう回路
源三尾根分岐。手製標識あり 1330m付近
檜洞丸への登り ブナの立ち枯れが目立つ
青ヶ岳山荘 檜洞丸山頂
檜洞丸西側直下から見た大笄 檜洞丸西側直下から見た穂高連峰
檜洞丸西側直下から見た西〜北の展望(クリックで拡大)
展望写真を撮影した場所 午後なのに日影は霜が降りたまま
1523m峰(熊笹ノ峰)
1500m鞍部の分岐。神ノ川へのショートカットコース 大笄
大室山
小さいが顕著な小笄 1260m鞍部への下り
小笄へ登り返す 小笄山頂
1240m峰付近。笹が出てくる 1220m峰
犬越路 犬越路避難小屋
ここから大杉丸へ登る 当たり前だが良好な登山道が続く
大杉丸山頂。肩なのでピークは無い 犬越路へ戻る
神ノ川へ下山開始 いったん沢に出る
崩壊した小さな谷を横断 下っていく
林道終点 神ノ川ヒュッテ
往路でも歩いた車道に合流 山の神駐車場到着


 丹沢はヒルがいるので寒い時期以外は登らないようにしており何年も足を運んでいない。主脈で未踏なのは蛭ヶ岳と檜洞丸。以前なら玄倉川沿いの林道から周遊しただろうが今は林道が手前でゲートが閉じているので林道歩きが長すぎる。となると逆の北側から周回するのがいいように思えた。ただし、この場合は神ノ川〜風巻ノ頭〜黍殻山〜蛭ヶ岳〜檜洞丸〜犬越路〜神ノ川となり距離が長くアップダウンがきつい。それよりも風巻ノ頭〜黍から山は既に登った山なので無駄が多い。

 そこで地形図を見てショートカットできそうな尾根を探すことにした。ただ、神之川沿いの尾根はどれも下部は急でちとヤバそうな。それでも蛭ヶ岳〜檜洞丸間の1310mから1244m峰を経由して北に落ちる尾根は使えそうだった。早速ネットで記録がないか検索してみるとウジャウジャ出てくる。この尾根は源三尾根と呼ばれ一応道があるそうだ。それどころか蛭ヶ岳北側の1376m峰付近(地蔵平)から南西に落ちる地蔵尾根にも道があるそうだ。これを利用すれば効率よく周遊コースが組める。まさか丹沢でバリエーションとは考えもしなかった。

 神之川沿いの舗装された林道を上がっていくともうちょっとで神ノ川ヒュッテというところで沢水が道路を横断、テカテカに凍っている。平地なら突っ切るのだがそこは上り坂で夏タイヤでは危険だ。丹沢でもうスタッドレスタイヤが必要とは。少し下がって山ノ神の神社がある広場に駐車した。若干遠くなるがここから出発。

 道路がカーブして橋を渡るところがヒュッテ入口、ここには有料駐車場があった。先ほどの駐車場から10分かからないのでまあ歩いていい距離か。橋を渡るとすぐにゲート、右手には立派なトイレ。ゲート横を通ってしばし林道歩き。舗装道路が続くが途中でダート化、しかし程度はいい。

 立派な橋を渡って大きく右カーブした場所が林道から離れて神之川に下る場所で、左に小さな案内がある。支流に沿って上がる道が源三尾根への道で、支流にかかる堰堤を渡って神之川に下る道が今回利用する地蔵尾根へのルートだ。道はやや薄いが目印が多くて助かる。沢の水量は少なく堰堤横断も問題なし。堰堤右岸側のステップを下って広い河原へ出る。河原は適当に歩きやすい場所を拾いつつ上流を目指す。たまに右岸側の岩に目印の丸がペイントされたりしているがその当時と水の流れが変わっているのか別の場所を歩く方が無駄がなかった。ここも水量は少なくて適当に渡り返すことが可能だ。

 左手から小さな沢が合流した場所が地蔵尾根取り付きだった。急な岩場にトラロープが下がって小さな案内標識がかかっていた。これより先の神之川は川幅が狭まって険しさを増しているので分かりやすいだろう。岩場であるが手がかり足がかりや木があるのでロープの補助なしで上がることができる。しばらくは露岩混じりの急な尾根よじ登りが連続するが、道は薄いものの目印やトラロープがあちこちにあって迷う心配は無い。ただし尾根がはっきりしない区間があるので下りは要注意。登りは歩きやすいところを上がれば問題なし。

 標高920mでやっと傾斜が緩んで顕著な尾根に乗る。この先はしばらく緩い傾斜が続く。立木に残されたワイヤーロープも見られ植林で人が入ったようだ。その作業道が今は登山道として流用されているのだろう。再び傾斜が出てきて1110m付近では露岩交じりのやたら急な小ピークよじ登る。登ったら左手からトラロープが垂れていて巻き道があったらしい。その先で小さな剣が立った小ピーク。その次が地形図の1159m峰であり、鞍部に下って再び急な登り。尾根上ではなく右に巻き気味に道が続き、そのうちあやふやになったので適当に尾根に戻った。それ以降は特に危険箇所は無かった。

 まだ急な尾根は続くが岩は見られなくなり、低い樹林を登りきって傾斜が緩むと主稜線に到着、ここが地蔵平らしい。縦走路があるはずだが意外に薄い。登ってきた方向には手製標識で上級者向けと書かれているがそのとおりだろう。尾根東側には鹿避け柵。丹沢は鹿が多いからなぁ。柵に沿って南下開始。

 柵は尾根直上を囲っているので微妙に西にずれた場所を歩かされる。藪屋としては尾根上を歩かないと何かしっくり来ない。明瞭な道が無く丹沢でエアリアマップの赤線クラスの道とは思えない。それともこちらは意外にマイナーなルートなのか?と思ったが小鞍部で左から木道が登場、登山道は稜線直上ではなく東を巻いていたようだ。バリエーションルートはここまでで以降は登山道歩き。さすが丹沢、芝草山は塩沢山のような栃木北部の登山道のある山の登山道とは登山道の格が違う。完全に百名山クラス。木道整備に金がかかっているだろう。富士山みたいに入山料でも取ったほうがいいんじゃないか?

 木道が無い地面歩きでは霜柱を踏みつけながら。既に踏まれているので小屋泊まりの人が歩いたようだ。気温は-2〜-3℃、体を動かしていないと手足の先が冷える。霜柱には鹿の足跡も。ブナが主体の落葉樹林が続き展望がいいとはいえないが斜面崩壊した場所に出ると大展望。南アの白い峰が見えるし北関東方面も遮るものなし。ただし空気の透明度が良くなく奥日光の山々は肉眼では確認できなかった(写真では僅かに写っていた)。

 木道を登りきると本日の目的地の一つ、蛭ヶ岳に到着。ここもブナ林かと思いきや、樹林皆無で大展望の山頂だった。山荘があるので北側は見えないがそれ以外は遮るものなし。南アは光岳〜甲斐駒までずらっと並んでいる。中アは南アの裏側なので見ることはできない。八ヶ岳南部も顔を出していて、その左側に僅かに頭を出した真っ白な稜線がどこなのか現場では判断できなかったが、帰ってからカシミールで確認するとなんと穂高であった。まさか丹沢から穂高岳が見えるとは。見えそうなのは乗鞍だと予想していたのだが、入笠山辺りでブロックされてしまうようであった。奥秩父〜奥多摩もずらりと並んでいるが最近はあの辺りは歩いていないので雲取山以外は同定不可能。奥秩父の山は白くは見えないが樹林の下は積雪しているであろう。あ、ちなみに蛭ヶ岳山頂まで雪は見られなかった。

 まだ午前の早い時刻で、本日入山の通常の登山者の足ではまだここにはたどり着けないため山頂の訪問者はトレラン姿の人と軽装の単独男性数人のみ。そのうち1人とは長話。今年10月に赤石沢から赤石岳に登ったそうでどれが赤石岳なのか聞いてきた。私も10月は赤石に小渋沢から登る予定だったのだが仕事が忙しくてそれどころではなかったなぁ。

 男性と長話になったので十分な休養となり元気に出発。ここまで登れば体力的には全行程の2/3はこなしたであろう。あとは体力を使うのは檜洞丸の登りだ。そこまでは小さなアップダウンを繰り返しつつ進んでいく。

 蛭ヶ岳の下りは意外に急で鎖がかかっていたりするがそれを使わずとも歩ける程度。南斜面の谷は切れ落ちて眼下にいくつもの砂防ダムが見える。やがて傾斜が緩んでミカゲ沢ノ頭への登り。このピークは地形図に山名記載は無いが日本山名事典記載の山だ。てっぺんは平坦で山頂標識なし。樹林で展望も無い。

 緩く下って次のピークが臼ヶ岳。これもは地形図に山名記載は無いが日本山名事典記載の山だ。縦走路は山頂よりも僅かに北で折り返して下ってしまうので、ベンチの設置された折り返し地点にザックを置いて空身で山頂を往復。山頂部は鹿避け柵が張り巡らされてその東側に踏跡あり。最高点も柵の中で僅かに東に外れた場所を山頂とした。のっぺりした山頂だし真の山頂まで20mくらいなので許容範囲だろう。

 ザックを回収して檜洞丸方面へ。標高を落として最低鞍部を通過(神ノ川乗越)、鞍部付近の谷は穏やかに見えるが途中はそんなことはないのだろう。登り返したピークが金山谷ノ頭。ここも山名事典記載の山で標識なし。この後は同じ程度の小ピークが連続、その一つが源三尾根分岐点で手製標識があり明瞭な踏跡が北に伸びる。たぶん登りで使った地蔵尾根と同じ程度の道の濃さではなかろうか。

 この先で檜洞丸への本格的な登りが始まる。本日最後のまとまった登りだ。今日は天気はいいが西よりの風が吹いて気温が低く、平坦な道や緩い下りでは寒いくらいだが登りになると体温が上がる。この時間だと檜洞丸から蛭ヶ岳方面へ向かう登山者の姿がちらほら見られる。時間的に考えればどこかの小屋で宿泊だろう。丹沢は北アルプス並みに小屋が多いので進捗状況に合わせて小屋を選べる利点がある。

 ブナの多い尾根を登っていき山頂手前でこじんまりとした青ヶ岳山荘が登場。本日の泊り客と思える数人が空身で山頂に出発するところだった。その後を追って僅かに登れば檜洞丸山頂に到着した。ここは蛭ヶ岳と違って落葉樹林に囲まれて枝の隙間からしか周囲が見えないのがちょっと残念。まあ、関東南部でこの標高の山だったら樹林に覆われて何も見えないのが普通なのであるが。時刻は午後1時近く、多くのハイカーが昼飯中だ。地面が出ている部分は霜が溶けて泥沼状態なので草付きの上に断熱シートを広げて休憩。これから先は基本的に下りなので楽になるが、時間はかかるので日没の早い今の時期では暗くならないかちょっと心配。最後の飯を食い尽くして出発。1リットル持ってきた飲料は500ccのボトルでさえまだ余った状態で寒さを物語っていた。10時間歩いても500ccも使わないのだから夏とは大違いだ。

 檜洞丸から犬越路方面に下り始めると樹林が切れて大展望。この尾根はブナが立ち枯れて開けた場所が多く見られるが酸性雨の影響か? 景色が楽しめるのはいいが枯れたブナを見るのはちと悲しい。こんな場所は斜面が崩れていることもある。近年のゲリラ豪雨の多さを考えれば斜面崩壊の確率も高まるだろう。

 相変わらず霜が溶けて泥沼の道があったり木道に乗って安心して歩けたり。土曜日だというのに数箇所で木道整備の工事中だった。作業員にご苦労様と声をかける。まさか毎日ヘリで送迎されるわけではないだろうから、こんなところまで仕事で通勤するのも大変だろう。たぶん数年すれば檜洞丸〜犬越路で土の区間は大半が木道に生まれ変わるだろう。

 1523m峰に登り返して小鞍部で右に道が分岐、神ノ川ヒュッへ下る道だが、私はこの先の大笄、小笄、それに大杉丸に登る予定なのでここは見送って直進。僅かに登り返して次のピークが大笄。山頂標識は無く樹林で展望の無いピークだった。

 ここから大きく下って鞍部手前で鎖場を下り、次のピークが小笄。鞍部からの登り返しの標高差はそれほど大きくないが急な尾根をよじ登る感じの顕著なピークだった。先行していた男性2人組が休憩に入るがこちらは先を急ぐ。ここも山頂標識は無かった。

 縦走路をなおも下ると笹が出現、ここまで笹は皆無だったので出てこないと思っていたが丹沢にもあるんだな。ただし登山道はしっかりとしているので笹を漕ぐ必要はなく、両側からはみ出した笹の葉が体に触れるだけ。濡れていたら雨具が必要だが今日は冬晴れで問題なし。笹の区間はそれほど長続きしなかった。

 やがて犬越路に到着。ここで道は十字路を成し北は神ノ川方面、南は西丹沢、西は大室山方面だ。峠のすぐ西側に避難小屋があり中から賑やかな声が。もう午後3時なので宿泊体制完了ってところか。ところで丹沢の避難小屋の利用者数ってどのくらいなのか全く分からない。今は寒い時期なので春や秋よりも少ないとは思うが毎週末はそれなりにいるのだろうか。

 まだ神ノ川に下るわけには行かない。大室山方面に上り返した最初のピークが大杉丸でありそれを踏んでから下山の計画だ。峠にザックをデポして空身で山頂を目指す。短時間だし山頂で休憩するつもりもないのでここまで歩いてきた格好(Tシャツに腕カバー、毛糸の帽子にネックウォーマー)のまま歩き出したが、背中のザックが無いと背中が寒い! 長袖シャツくらい持ってくればよかったと思ったが、登り始めて少しすれば体が発熱して暑いくらいに。

 当たり前だが良好な登山道が続き、自然林に囲まれた大杉丸に到着。ここはピークではなく肩で山頂の雰囲気はないがひっそりと三角点が埋もれている。もちろん山頂標識は無し。山名事典を意識して登らない限りは山頂とは認識しないのが普通だろう。これで本日計画したピークは全て登り終わった。あとは下山のみ。

 犬越路に戻ってザックを回収、長袖シャツを着て神ノ川へ下りだす。最初は斜面を下っていくがやがて谷に出て左岸から右岸へ横断、といってもまだこの辺は水は出ていないので簡単に渡れる。しかし大水が出たのか沢は荒れ気味で以前とはルートが変わったようで通せんぼされた道もある。すぐに小尾根を越えて次の沢を横断するがここが最近崩壊した場所らしく水が無いガレた沢を横断、対岸で以前の登山道が合流、もっと高い場所から沢を横断していたようだ。沢の手前で単独男性とすれ違ったが時刻からして犬越路避難小屋泊まりだろう。でも背負っていたザックが小さかったなぁ。

 ここからしばらくは沢から離れて斜面を巻くように下っていく。やがて土石流でもあったかのような広い河原に飛び出すと林道終点。林道は右岸側に続いているが途中でかなり荒れているので終点まで車で入るのは今は無理だ。林道を下っていくと左手に建物が登場、神ノ川ヒュッテだ。車が何台も止まっていて賑わっているようだ。往路で歩いた車道に出るとでかい公衆トイレ前に2台ほどの車が見える。舗装された有料駐車場は空だが反対側の草が生えた駐車スペースに車あり。往路で凍っていた水も今は液体のまま。山ノ神駐車場には他に車が1台のみだった。

 

都道府県別2000m未満山行記録リストに戻る

 

2000m未満山行記録リストに戻る

 

ホームページトップに戻る